里山環境学研究室

研究内容

沖縄の自然と人間の共生知恵を世界へ!

従来の人間と自然との関わりによって形成されてきた文化的な景観に興味を持ち、琉球列島・東アジア・東南アジアにおける集落景観・文化的な価値をもつ小規模森林を対象に、森林保全と地域振興のための森林観光・ルーラルツーリズムに関する社会科学的研究を行っています。2019年3月、【近世琉球の風水と集落景観】を出版しました。

  • 主な研究テーマ:
     琉球列島におけるフクギ屋敷林の分布・利活用に関する調査研究
     海岸林の減災機能・伝統的利用・保全管理に関する研究
     アジア地域における風水林の歴史・保全管理に関する研究
     伝統的農業文化を生かした農村観光と地域活性化に関する研究
     自然遺産地の保護と地域振興が両立できる森林ツーリズムに関する研究

教員名:陳 碧霞 (チェン ビシャ、Bixia Chen)
所属:亜熱帯地域農学科 農林共生学分野
専門分野:里山環境学、エコツーリズム


主とな研究内容:

伝統的集落景観、文化的景観形成・保全、森林ツーリズム、ルーラルツーリズム、アグロフォレストリー、ホームガーデン、国際農学

東アジアには、歴史および自然環境の違いにより、独特な集落景観が形成されている。琉球の風水集落には、村抱護と呼ばれている林帯がある。この村抱護の林帯は、村落後方の森とともに、集落を取り囲むように造成されており、さらに各家屋を囲むように、フクギの屋敷林が植えられている。しかし、今日、各地域の伝統的な集落景観は観光開発や村落開発などで衰退に瀕している。

1.フクギ屋敷林調査

東アジアには、歴史および自然環境の違いにより、独特な集落景観が形成されている。琉球の風水集落には、村抱護と呼ばれている林帯がある。この村抱護の林帯は、村落後方の森とともに、集落を取り囲むように造成されており、さらに各家屋を囲むように、フクギの屋敷林が植えられている。しかし、今日、各地域の伝統的な集落景観は観光開発や村落開発などで衰退に瀕している。

フクギ屋敷林に囲まれる古民家(西表島祖納集落)

展望台から見た竹富島の街並み風景

今帰仁村今泊のフクギ並木

2.海岸林保全に関する研究

沖縄は、冬季の季節風と夏季の台風に伴う高潮、津波等の自然災害により被害を受けている。このため、自然災害に強い島の生態環境モデルの構築が必要です。海岸林は、高潮、津波に対する減災効果があることが認識されている。
沖縄では、琉球王朝時代から村の防風林、屋敷林、海岸防潮林などの幾重にも重なる「抱護(ほうご)」と呼ばれる林帯を造成し、農業生産にとって安定的な生態環境を作り上げてきた。この研究の目的は、明和の大津波(1771年)やチリ地震(1960年)による津波被害で生き残ったフクギなどの巨木分布やその配置を調べ、歴史文献・毎木調査方法・聞き取り調査を用いてそれらの防風防潮林としての減災機能を明らかにし、さらに歴史的方法で、琉球列島における島嶼型減災に備える海岸林の植生構成、空間配置の原型を復元再建することである。今後は、インド、フィリピン、ミャンマーの海岸地域における海岸林との比較研究を行いたい。

 

 

 

 

3.アジア地域における風水集景観と風水林

中国を起源として東アジア各地に広まった風水は、現在まで各地域の生活や文化の中に深く根付いており、歴史上、都・集落・住宅などの建築に大きな影響を与えた。風水は迷信と批判されるような部分を持つ一方、自然環境を独自の方法で把握し、それを体系化、評価して欠点を補強しようとする伝統的な環境評価・管理手法を持っています。本研究の目的は、日中韓三ヵ国における風水集落の景観構造と風水林の植生構成の違いに注目し、それらの形成に関わる歴史的・社会的・経済的要因を探ることです。特に、地形・気候などの自然環境の違いに重点を置き、集落にある重要な風水ポイントを押さえる。そして、自然林を残す、あるいは植林して風水的な欠陥を補う等、より良い風水景観づくりの技法を解明する。「生気」を集めたり、増やしたりするために、風水樹や風水林を保護して欠陥を補修する。同時に、風水林の樹種に関する選好には樹種の性質、および地域の自然地理および文化経済が関連している。長い年月を経た今日でも各地で風水景観及び風水林が見られるので、集落内の風水林の配置場所・面積・植生構成などに注目して、集落景観や植生の特性に関する3カ国間の類似点と相違点を明らかにするのが目的です。

4.伝統的農業文化を生かした農村観光と地域活性化

アジア各地域において伝統的で多様な農林水産業が営まれ、美しい農業景観、豊かな自然及び伝統的な農林水産業に関連する文化が守り伝えられている。中でも、棚田の景観は高く評価されている。他方、人口の高齢化、コミュニティ機能の低下等により、伝統的な農林水産業の継承が次第に困難になりつつある。特徴的な自然資源、伝統知識、農村景観を活用した新ビジネスの創出をとおして、里山を再生し、地域を活性化するための農村観光に関して研究している。

中国の裕福層が春蘭の里で農家民宿体験

中国人の観光客が里山の風景を撮影(石川県能登町)

農家民宿オーナーと一緒に山菜料理の準備

5.自然保全と地域振興が両立できる森林ツーリズム

自然保護を目的とする国立公園制度を中心とした自然保護区制度が推進されている。しかし、観光レクリエーションによる地域活性化を目的とした森林ツーリズムに通して、地域全体の振興と国民の生活向上の両立に貢献する。都市近郊と景勝地に立地する国家級の森林公園及び国家公園を対象として、公園管理の形態や特徴の整理、観光レクリエーション活動の実態調査、周辺住民と観光客の意識調査を通して、国家公園の抱える課題とその保全方策を究明する。

自然保護区内住民意識調査の風景(中国福建省武夷山)

竹船で九曲渓の周辺の山水景観を楽しむ(中国福建省武夷山)

6.

 

 

  • 琉球大学 農学部の特徴 琉大 農学部へ行こう! 亜熱帯の沖縄でしか、できないことがある。
language
language
  • 研究室 紹介 あなたが興味のある研究室を探してみよう!
  • 進学をご検討の方へ 琉球大学農学部入試案内
  • 大学院進学をご検討の方へ 大学院進学案内
  • 国際交流活動について
  • 亜熱帯フィールド科学教育研究センター
  • 琉球大学資料館 風樹館
  • 琉大 農学部 概要 パンフレットPDFを見る
  • 琉球大学 農学部同窓会
  • 琉球大学 農学部教育後援会
  • 国立大学法人 琉球大学