農業機械学・農業情報工学研究室
ICT(情報通信技術)などの先端技術を農業に応用し,知的農業生産を進めよう!
教員名:鹿内健志 (しかない たけし)
所属:地域農業工学科 バイオシステム工学分野
専門分野:農業情報工学, 農業環境工学
主な研究内容
ICT(情報通信技術)などの先端技術を用い,沖縄の農業に貢献します。
サトウキビの生産性を向上するため,サトウキビ栽培の作業をコンピュータでシミュレーションしています(左図拡大)。 これにより農業機械を効率的に稼働し低コストな生産が可能になります。携帯電話のGPS機能を用い畑の位置を確認しながら,インターネット経由で作業デー タを記録するとともに,シミュレーション結果を携帯電話で作業計画を画面に表示することで農家は簡単に最適な作業を行うことができます(右図拡大)。
沖縄県は強大な台風が襲来します。台風の風圧による荷重をコンピュータでシミュレーションすることで,大型台風でも十分持ちこたえることができる構造を決定 することができます。マンゴーなどの果樹も十分栽培できる大型ハウスをトラス構造を用いて開発しています。これは沖縄県と県内企業との共同研究の成果です (左図拡大)。 ニガウリは沖縄を代表する野菜です。中が赤くなった過熟果を市場に出荷すると,消費者の信用を失います。しかし,熟度の程度は外から一見しただけではわか りません。デジタル画像を用いてコンピュータ処理することでニガウリの熟度を判定することが可能なことがわかりました。この方法を用いると,過熟果をあら かじめ取り除くことができます(右図拡大)。
こ のように,先端技術の農業への応用を目指して研究を進めています。持続続的で安定な地域農業を確立するには,農家経営において効率的な計画を立て,計画を 円滑に実施するよう管理することが重要です。これまでの農家は長年の勘と経験で経営の最適化を行ってきたと言えます。しかし,後継者不足による智恵の継承 が途絶え,また,国際競争に耐えうる農家育成が求められる今,先端技術を用い科学的手法で分析と意志決定を行う研究が,地域農業発展のために必要と言えます。
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<授業風景>
「ちょっと大変だけど実力がつく研究室です」

農業ハウスの強度の数値解析(卒業研究)

現場での作業調査(卒業研究)

CADを用いた設計・製図

ロボット教材を利用した授業

耕うん機の犁耕実験

土壌せん断試験

ロータリー耕うんの実験

土壌硬度試験

エンジンの分解・組立 実習

卒業研究(ポスター発表)