卒業生インタビュー03
2017年 3月24日
卒業生インタビュー:地域農業工学科
これからの土木を担う後輩たちへ
卒業生:玉城 潤二(1999年 農学部生産基盤工学講座 卒業)
インタビュアー:渡口 航(農学部地域農業工学科 4年次)
Q農学部に進学したきっかけは何ですか?
私は理系分野が得意であったので,理系の学科で合格できそうな大学を探したことが,農学部に進学したきっかけでした.
Q入学してから学部に対して感じたことは何ですか?
この学部は様々な分野の知識を広く知ることができる学部だなぁと感じました.また,科学技術の最先端が実際の現場に活用されるのを見ることができる場所だと思いました.
Q大学生時代の頃に学んだこと,印象に残っているエピソードはありますか?
講義の一環で愛知県にある水資源開発公団犬山支所で3週間程お世話になりました.このとき,ちょうど愛知用水2期工事が実施中で,多種多様な土木工事(トンネル工事・開削水路工事・大規模仮設・住宅近接地での鋼矢板打設の試験施工)を見せて頂き,また,丁寧に説明してもらったことがとても強く印象に残っています.
Q大学生のうちに初めてよかったこと,始めた方が良いことはありますか?
始めたというわけではないのですが,やっておいた方がいいことは,友達をたくさん作ること,先輩や後輩のつながりを多くして横の繋がりをたくさん作ることです.
OBの方などの話を聞くことで,仕事の繋がりができる,また知らないことを聞くことができます.
Q大学生時代と現在の職業との関係,経緯は何ですか?
現在の職業は講義が直結しています.実習などの講義で企業の方々が説明に来ていただき,そこで知り合ったりしました.
現在の職場での様子
Q現在の職業における業務内容,やりがい,大変だったことは何ですか?
コンサルタントの業種はサービス業です.お客様から依頼を受けて解決していく.将来のことを見据えて考え,自分のアイディア(知識)を使って仕事をします.そこで,自分のアイディアが通るとやりがいを感じます.
社会人となると時間との兼ね合い,効率よく仕事をする姿勢が大事になります.前の職場で図面,打ち合わせなどの処理が夕方6時からあり,翌日の朝8時には相手に説明するため,毎晩徹夜していた時期がありました.このようなつらい経験をすることもありますが,若いうちに大変な思いをしておくと,「前回無茶したから今回は大丈夫」と思い返すことで,そこから自信につながります.若いうちは大変なことも率先してやること勧めます.
Q民間企業の土木コンサルタントについて教えてください.
就職を考えるときには公務員の土木職だけでなく,民間企業の土木コンサルタントも調べて知った上で職業を決めてほしいと思いました.また,技術を突き詰めるなら民間の土木コンサルタントに就職することをお勧めします.
Qこれから琉球大学農学部地域農業工学科を目指す後輩へのメッセージをお願いします!!
現在の土木分野はご年輩の方が多いので,若い人と世代交代をする時期だと思われます.なので,先輩方の話をしっかりと聞き,それを自分の知識や経験を活かせるように頑張ってください.
また,皆さんが先輩になったときは後輩たちと交流を持ち,在学している学生に仕事の内容を伝えてあげてください.もし職業先が企業のコンサルタントと公務員の方がいたときに,民間企業の立場と公務員の立場を聞くことで,後輩たちがその中から目指すものを見つけられるといいなぁと思いました.
取材後記
今回卒業生の方にインタビューするということで,貴重なお時間をいただき普段はなかなか聞くことができない先輩の話を聞くことができる良い機会になりました.
私は玉城さんの話を聞くことで,色々な人と出会い話し合うことは,自分の知らないことを知る上で重要だと感じ,社会に出る上で参考にさせていただきたいと思いました.
今後も社会に出た際には友達や先輩,周りの方のお話に耳を傾け,自分の力にできるよう頑張っていきたいと思いました.また私が先輩になったときは,私が聞いた情報を今度は後輩に伝えられるようになりたいと感じました.
この度はお忙しいところ取材にご協力いただき誠にありがとうございました.
(インタビュアー:渡口 航)
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