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造林学研究室

2014年 3月18日

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亜熱帯島嶼域における森林の維持、再生、そして樹木の生活史や樹木の生命維持メカニズムに関する教育・研究を行っています。

造林学は森林を造るための科学です。森を造るには森林生態系の正確な知識と生態系を構成する樹木の生活史、樹木生理に関する深い理解が必要です。

教員名:谷口真吾 (たにぐち しんご)

所属:亜熱帯農林環境科学科 森林環境科学分野

専門分野:林学,森林科学

主な研究内容

1.樹木の生活史に関する研究

亜熱帯沖縄島嶼域に生育する有用広葉樹の開花・結実フェノロジーと送受粉機構・結実機構に関する研究をメインに、樹木の開花から結実までのしくみと種子生産、種子散布の特徴、それらに関連する樹木生理について研究しています。研究で得られた成果は、樹種ごとの種子生産量と種子の散布距離の把握に役立ちます。そして、森林の伐採跡地を早期に森林化するために必要となる種子供給源の効果的な配置等に有益な情報をもたらします。

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2.マングローブに関する研究

世界各地でマングローブ林の破壊が進行しています。このため、マングローブの生育分布北限に位置する沖縄島嶼域におけるマングローブ林の保全・再生は重要な課題です。マングローブ林の構造解析により、過去からの林分変化等を調べることで、マングローブ林を構成する樹種特性や生育地に適応した耐塩性、排塩性などの樹木生理的なメカニズムが解明されます。これらの研究成果は、マングローブ林の保全や植林にあたって重要な情報となります。

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3.海岸植生に関する研究

樹木や草本(地下茎・匍匐茎)で構成される海岸植生は、風害・潮害・飛砂害の回避が期待される防災林としての役割が重要視されています。とくに、沖縄島嶼地域では砂の移動防止や堆積促進機能の発揮が注目されています。海岸の微地形ごとあるいは環境別に出現する植物相を類型化する研究を行っています。これらの研究成果は、地域性・目的に応じた沖縄県独自の海岸林造成・保全に役立つ有益な情報をもたらします。

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4.森林の伐採と森林再生に関する研究

沖縄島嶼地域では、森林の伐採跡地を放置しておくと、降雨等の影響により、森林の表層土壌が流出します。このため、用材を収穫した伐採跡地はなるべく早期に伐採前の森林に再生しないといけません。早期の森林化には、伐採地周辺に生育する種子供給源からの種子散布が重要な役割を果たします。森林再生あるいは早期の森林化が可能な種子供給源の適正配置や森林化を促進する環境にやさしい伐採搬出法などを研究しています。

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