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卒業生インタビュー02

2016年 3月31日

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卒業生インタビュー: 亜熱帯生物資源科学科

沖縄でしかできない研究を通して医薬に貢献

卒業生: 比嘉 由美子(2014年 農学研究科亜熱帯農学専攻 資源科学コース 修了)

インタビュアー: 石田 光南(亜熱帯生物資源科学科 3年次)

 卒業生プロフィール

比嘉 由美子(ひが ゆみこ)
沖縄県那覇市出身

2012年 琉球大学農学部亜熱帯生物資源科学科卒業
2014年 琉球大学大学院農学研究科亜熱帯農学専攻修了
2014年 合同酒精株式会社 酵素医薬品研究所 入社

発酵・生命科学コース、微生物利用学研究室に在籍。大学院修了後、合同酒精株式会社に入社し、酵素医薬品研究所(千葉県)に勤務。微生物発酵を利用した医薬品原薬の開発に従事。

 

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笑顔でインタビュを受けていただいた比嘉さん

クリーンベンチ

会社のクリーンベンチで実験中

-比嘉さんの経歴について教えてください。

2014年に合同酒精株式会社に入社し、酵素医薬品研究所という部署に勤務しています。私は、2012年に農学部亜熱帯生物資源科学科を卒業した後、同大学院農学研究科(修士課程)に進学して、2014年に同研究科を修了しました。いずれの期間も、微生物利用学研究室に在籍し、微生物がつくる低分子有機化合物の生理機能について動物細胞を用いて研究していました。

-亜熱帯生物資源科学科に進学しようと思ったきっかけは何ですか。

高校生の頃から医薬品や機能性食品に興味があり、それらを学べる学科として亜熱帯生物資源科学科のカリキュラムがマッチしていると感じたので進学を決めました。なかでも、発酵・生命科学コースの各研究テーマは、私のやりたいことにぴったりで、入学当初からこのコースを選択しようと考えていました。

-入学してから学科に対して感じたことは何ですか。

紅麹菌や黒麹菌、海ブドウといった沖縄の生物資源および食資源に関する研究が多く、地域の特色を活かした研究を行っていると感じました。学生実験でモズクからフコイダンを抽出したり、泡盛マイスターの授業でテイスティングのスキルを修得したりと、本学科でしか経験できないような授業が魅力的でした。また、卒論研究が始まってからは「研究」に対するイメージが大きく変わりました。それまでは、研究に対して華やかなイメージを持っていましたが、今では「研究」とは泥臭く地道なものだと感じています。表舞台に出るような成果は膨大な研究の集大成であって、それまでの積み重ねが質・量ともに重要であることを実感しました。

 -大学院(修士課程)まで進学しようと思ったきっかけは何ですか。

大学に入学する前から、将来的に研究職に就きたいと思っていましたが、具体的に大学で何をすれば研究職に就けるのかは分かっていませんでした。学部1年の時に、担当教員のアドバイスで、「研究職に就くためには、学部卒では必要なスキルが限られる。大学院修士課程まで進学して、より高度なスキルを修得する必要がある。」と伺い、修士課程への進学を決めました。

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大学院の修了式に可愛い後輩達との記念写真

-卒業論文・修士論文はどのような研究テーマでしたか。

亜熱帯生物資源科学科では、3年次に進級する際にコース配属が決まり、3年次の後期に研究室配属が決まります。研究テーマは、研究室配属後に教員と相談して「PQQ(ピロロキノリンキノン)の骨芽細胞骨形成に及ぼす影響」に決めました。研究テーマでは、微生物がつくる生理機能性物質とマウスの骨芽細胞を用いた実験を行いました。大学院も同じ研究室に進学し、卒業研究のテーマを継続することができました。研究で得られた成果は、学会や論文で発表することができました。学会発表では、様々な刺激を受けて自身の研究や学習に対するモチベーションアップにつながりました。これらの経験は現在の研究職という職種において貴重な財産となっています。

-就職活動はどのように行いましたか。

研究職を志望していたので、県外企業を中心に就職活動しました。主に就職活動サイトで情報収集し、食品・製造・製薬・化学系企業を中心に応募しました。大学に併設されている就活センターを面接の練習や就活本による情報収集に活用しました。内定を頂いたのは修士課程2年の7月頃でした。

-本土の企業に就職されてから琉球大学で学ぶことのメリット、デメリットについて感じたことは何ですか。

 琉球大学で学ぶことのメリットは、大きく分けて2つあります。1つ目は、就職した会社がお酒の会社なので、泡盛醸造学講座で経験したテイスティングや商品開発プロセスは、就職してから業務に活かせていることを実感しています。また、本学科では、醸造に触れる講義や実習が豊富なので、県内外の酒造所や食品関連会社などへ就職される学生が多いことです。2つ目は、話題を提供できてコミュニケーションに活かせるという点があります。琉球大学では、沖縄の歴史・文化に根差した独自の琉大特色科目が開講されています。私のように県外企業に就職した場合、沖縄の大学出身というだけで興味をもってもらえる機会があります。
 デメリットとしては、やはり遠方にある大学ですので、県外で開催される企業セミナーや学会に気軽に参加することができない点でした。

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会社のジャーファメンター(微生物大量培養装置)の前で真剣な顔の比嘉さん

 -職場での女性の活躍はいかがですか。

私の所属する部署では、女性の割合は4割ほどです。近年、研究者を志す女性が増えているのは、研究職というのは女性でも長く続けられるからだと考えられます。会社では産休・育休制度も充実しており、職場復帰しやすい環境があるため、多くの同僚がそれらの制度を利用しています。

-今後、どのような研究者になりたいとお考えですか。

幅広い知識や技術を身に付けて、それを実践できる研究者になりたいと考えています。自分の専門領域だけでなく専門以外の分野についても知識を深め、さまざまな角度から研究が進められるようになりたいと考えています。今学んでみたいと思っているのは、遺伝子組換え技術や様々な機器分析スキルです。

-これから琉球大学農学部亜熱帯生物資源科学科を目指す方へのメッセージをお願いします。

沖縄素材(微生物・動植物・食品など)に興味があり、探求心の強い人が本学科には求められています。そのうえで学びや実験を楽しめる人であれば、実りある大学生活を送ることができるのではないでしょうか。また、大学に入ることがゴールではありません。大学に入って何をし、その先で何をしたいかをよく考えることが大切だと思います。ぜひ、本学科に入学し、楽しく有意義なキャンパスライフを送ってください!!

 

 

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